テンプレート:Portal 文学 『熱い空気』(あついくうき)は、松本清張の小説。『週刊文春』1963年4月22日号から1963年7月8日号まで、『別冊黒い画集』第2話として連載され、1963年9月に短編集『事故-別冊黒い画集1』収録の一作として、文藝春秋新社(ポケット文春)より刊行された。
過去3度テレビドラマ化されている。
あらすじ[]
東京・渋谷の「協栄家政婦会」に所属する家政婦・河野信子は、他人の家庭を次々と見て回り、その家の不幸を発見するのを愉しみとしていた。外見から見てこの上ない幸せな家庭だと思っても、必ず不幸は存在している…。信子は青山に住む大学教授・稲村達也の家に派遣されたが、体裁屋で二重性格の妻・春子、出来損ない揃いの三人の子供を始めとして、その内実、家族がばらばらであることを見抜く。表面上の優しさと裏腹に陰で信子を罵倒する春子や、面と向かって信子の容貌を嘲弄する子供を前にして、信子は、稲村家を出る前に、何らかの形で仕返しをしなければならないという決心になった。アメリカ製のマッチで新聞を燃やし興じる末子を目にした信子の頭に、或る考えがひらめいた。信子の行動とともに稲村家の騒動がはじまり、堅固な大学教授の家庭が揺れる。
テレビドラマ[]
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1966年版[]
1966年3月8日、関西テレビ制作・フジテレビ系列(FNS)の「松本清張シリーズ」枠(21:00-21:30)にて放映。
- キャスト
- 望月優子
- 楠田薫
- 渡辺文雄
- 高宮克巳
- スタッフ
- 脚本:田村孟
- 監督:水野匡雄
- 制作:関西テレビ
関西テレビ制作・フジテレビ系列 松本清張シリーズ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
張込み
(1966.2.22) |
熱い空気
(1966.3.8) |
万葉翡翠
(1966.3.15) |
1979年版[]
松本清張おんなシリーズ 熱い空気 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
放送時間 | 日曜劇場 |
放送期間 | 1979年2月4日 |
放送国 |
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制作局 | TBS |
監督 | 鴨下信一 |
原作 | 松本清張『熱い空気』 |
脚本 | 服部佳 |
プロデューサー | 石井ふく子 |
出演者 | 森光子ほか |
「松本清張おんなシリーズ・熱い空気」。1979年2月4日、TBS系列の「東芝日曜劇場」枠(21:00-21:55)にて放映。
- キャスト
- 河野信子:森光子
- 林美智子
- 稲村達也:長門裕之
- 浦辺粂子
- 茅島成美
- 佳島由季
- 和栗正明
- 時任やまと
- スタッフ
- 脚本:服部佳
- プロデューサー:石井ふく子
- 監督:鴨下信一
- 制作:TBS
TBS 東芝日曜劇場(1979年2月4日) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ガラスの向う側
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松本清張おんなシリーズ6
熱い空気 |
路地の雪
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1983年版[]
松本清張の熱い空気 家政婦は見た! 夫婦の秘密「焦げた」 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
放送時間 | 土曜ワイド劇場 |
放送期間 | 1983年7月2日 |
放送国 |
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制作局 | テレビ朝日 |
監督 | 富本壮吉 |
原作 | 松本清張『熱い空気』 |
脚本 | 柴英三郎 |
プロデューサー |
柳田博美 塙淳一 |
出演者 |
市原悦子 吉行和子ほか |
「松本清張の熱い空気 家政婦は見た! 夫婦の秘密「焦げた」」。1983年7月2日、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:00-22:51)にて放映。視聴率27.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。2009年にDVD化されている。本ドラマが好評を博した結果、設定とサブタイトルを引き継ぐ形でドラマシリーズ「家政婦は見た!」が制作されていくことになった[1]。
- キャスト
- 河野信子:市原悦子
- 稲村春子:吉行和子
- 稲村達也:柳生博
- 川原寿子:山口いづみ
- 川原則夫:高岡建治
- 稲村ツネ:鈴木光枝
- 野村昭子
- 中丸新将
- 石井トミコ
- 野中マリ子
- 西川ひかる
- 佐野大輔
- 柴田一幸
- 中村光治
- 山本裕之
- 南英二
- 名引直寿
- 寺島幹夫
- スタッフ
- 脚本:柴英三郎
- プロデューサー:柳田博美、塙淳一
- 監督:富本壮吉
- 助監督:米山紳、太田隆士
- 音楽:坂田晃一
- 撮影技術:山崎忠
- 美術:大橋雅俊
- 制作:大映テレビ、テレビ朝日
テレビ朝日 土曜ワイド劇場(1983年7月2日) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
松本清張の熱い空気
家政婦は見た! 夫婦の秘密「焦げた」 |
母に捧げる犯罪
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脚注・出典[]
- ↑ まず大映テレビサイドがドラマ『熱い空気』のシリーズ化を清張サイドに持ちかけ、次いでテレビ朝日サイドが、脚本家やプロデューサーが実際のストーリーを考え、清張は内容監修に関わる、という形で再提案したが、清張は「好評だからといって柳の下の二匹目のドジョウを狙うつもりはない」として、以降の関与を断っている。林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版)43-44頁参照。
外部リンク[]
- 家政婦は見た!/「家政婦」の歴史-1983年版テレビドラマが「家政婦は見た!」の第1回とされている。
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