西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
放送時間 | 土曜ワイド劇場(111分) |
放送期間 | 2000年9月9日 -(12回) |
放送国 |
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制作局 | テレビ朝日 |
監督 | 伊藤寿浩(第12作) |
原作 | 西村京太郎(第2作、第4作-) |
脚本 | 田上雄 |
プロデューサー |
関拓也(テレビ朝日) 藤田恵里香(ViViA) |
出演者 |
沢口靖子 今村恵子(第1作 - 第10作、第12作) 金子昇(第9作 - ) 筧利夫(第12作) ほか |
音声 | ステレオ放送 |
字幕 | 文字多重放送 |
エンディング | 『土曜ワイド劇場』と同じ |
外部リンク | 土曜ワイド劇場 |
『鉄道捜査官』(てつどうそうさかん)は、テレビ朝日系の2時間サスペンス「土曜ワイド劇場」で放映されている、人気テレビドラマシリーズのひとつである。2000年から放送開始された作品。主演は沢口靖子で、2011年4月30日にシリーズ最新作の12作目が放映された。制作はテレビ朝日、テレビ朝日映像(ViViA)。
第1作、第2作は『鉄道おんな捜査官 花村乃里子』(てつどうおんなそうさかん はなむらのりこ)のタイトルで放送されていた。
架空の捜査部署である「鉄道捜査隊」に所属する花村ら刑事の活動を描く。第1作・第3作以外の原作は西村京太郎の『十津川警部シリーズ』であるが、捜査員はすべて「鉄道捜査隊」に置き換えられている。西村原作でない第1作・第3作は『西村京太郎サスペンス』をタイトルに冠していない。
出演者
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- 警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所
- 花村乃里子(鉄道捜査官・警部補):沢口靖子
- 分駐所で主任を務める刑事。三崎、轟の3人で「レディース」と称されていた頃もある。同じく刑事であった夫・吾郎(市山登)と結婚するも、1年後に殉職という形で喪っている(第2作の時点では6年が経過している)。大卒で学生時代は演劇サークルに在籍していた(その時のサークルのメンバーが、第2作に登場する中林美奈子(大寶智子)、野村ひろみ(藤森夕子)、広田健児(ひかる一平)である)。第2作では事件解決の功績により警視総監賞を授与される話もあったが、実際に授与されたかは不明である。非番の日でも体を動かすことを欠かさず、気になることは徹底的に追究する。そのために働きづめになっていることから、周囲が理由を付けて彼女を休ませている(第3作)。鉄道捜査隊に来る前は世田谷西署に勤務していた(第5作)。体術は得意らしく、追いつめられて抵抗した犯人を単独で取り押さえることも多い。
- 三崎真弓(鉄道捜査官):今村恵子(第1作 - 第10作、第12作)
- 鉄道捜査官の一人で、乃里子と行動を共にすることが多い。
- 望月春樹(鉄道捜査官・巡査):比留間由哲(第1作、第2作)⇒小林健(第3作、第4作)⇒長谷川朝晴(第5作-)
- 立花広太郎(鉄道捜査官):金子昇(第9作 - )
- シリーズ途中で新人として登場。事件に関わる女性とデートしたり(第9作)いい雰囲気になる(第10作)ことが多い。
- 西岡早紀(鉄道捜査官):松村真知子(第11作、第12作)
- 野川一郎(課長):筧利夫(第12作)
- 第11作で辞職した倉田課長の後任として第12作から登場。柔道4段、逮捕術3段、射撃1級を持つ。
- その他
- 手塚真理絵:山村紅葉(第8作 - )
- 倉田が行きつけの小料理屋の女将
過去の出演者
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- 警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所
- 轟悦子(鉄道捜査官):松本ちえこ(第1作 - 第3作)
- 山野浩二(鉄道捜査官):菊地康二(第1作 - 第3作)
- 久我達也(鉄道捜査官・巡査長):野村祐人(第4作 - 第8作)
- 鉄道マニアで、それが捜査に役立つことも。捜査中でも食い意地は忘れない。
- 倉田剛(課長・警視):地井武男(第1作 - 第11作)
- 沢村の上司であり、彼女の良き理解者である。感謝状などの賞状を貰うことが好きで、「賞状コレクター」と部下に言われている。第11作で捜査上の失態の責任を取り、辞表を提出した。
- その他
- 花村光代(乃里子の義母・小料理屋「花むら」の女将):大方斐紗子(第1作 - 第7作)
放映情報
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放送作品
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話 数 | 放送日 | タイトル | ロケ先 | 原作 | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
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1 | 2000年9月9日 | 東北新幹線やまびこ、トンネル殺人7分の罠 | - | 田上雄 | 岡本弘 | 17.0% | |
2 | 2002年10月5日 | 私は殺された…鳴門の渦に女の叫び! | 徳島県徳島市、鳴門市 | 西村京太郎 「恐怖の海、東尋坊」 | 村川透 | 15.5% | |
3 | 2003年9月27日 | 津和野トンネル殺人! | 山口県山口市 島根県津和野町 | 草野唯雄 「山口線貴婦人号」[1] | 11.5% | ||
4 | 2004年9月11日 | 愛と哀しみの飯田線 | 静岡県 | 西村京太郎 「最果てのブルートレイン―急行『天北』殺人事件」所収「愛と死の飯田線」 | 16.7% | ||
5 | 2005年6月4日 | 殺意の函館本線 | 北海道函館市 | 西村京太郎 「北海道殺人ガイド―十津川警部捜査行」所収「殺意の函館本線」 | 18.0% | ||
6 | 2005年10月1日 | 特急スーパーやくもの殺意 | 広島県広島市、宮島町 岡山県倉敷市 | 西村京太郎 「特急『にちりん』の殺意」 | |||
7 | 2006年5月13日 | 大井川SL急行、密室展望車の殺意! | 静岡県 | 西村京太郎 「展望車殺人事件」 | 16.2% | ||
8 | 2007年9月29日 | 山形鉄道フラワー長井線、狙われた終着駅! | 山形県 | 西村京太郎 「外房線60秒の罠」 | 17.0% | ||
9 | 2008年10月11日 | 会津鉄道車窓に広がる殺人風景! | 福島県 | 西村京太郎 「十津川警部の困惑」所収「海を渡る殺意」 | 14.2% | ||
10 | 2009年5月30日 | わたらせ渓谷鉄道、死を呼ぶ片道切符! | 群馬県 | 西村京太郎 「十津川警部捜査行 阿蘇・やまなみ殺意の車窓」所収「小さな駅の大きな事件」 | 16.5% | ||
11 | 2010年4月10日 | 死体は遠い改札口を目指す!?線路途中に“終着駅” | 千葉県 | 西村京太郎 「富士・箱根殺人ルート」 | 12.2% | ||
12 | 2011年4月30日 | 伊勢鉄道、引き返せない単線列車からの脱出トリック!! | 三重県 | 西村京太郎 「北海道殺人ガイド―十津川警部捜査行」 | 伊藤寿浩 |
ゲスト出演者
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話数 | ゲスト出演者(役名・役柄) |
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第1作 | 白島靖代、湯江健幸、木野花、頭師孝雄、市山登(花村吾郎)、嶋大輔、前田昌明、沼崎悠、高橋美穂、小林滋央、ヘーデル龍生、山口河童、天現寺竜、西沢仁、水森コウ太、木村翠 |
第2作 | 大寶智子(中林美奈子)、藤森夕子(野村ひろみ)、ひかる一平(広田健児)、大高洋夫、辰馬伸、柴田光太郎、鈴木一功、国枝量平、青木愛、中村和彦、加藤忠可、岩手太郎、松本じゅん、松山尚子、中松俊哉、細川智三、広田正光、星野広樹、川村貴志、京島奈央、千葉清次郎、森英樹、森悦光、山下郁夫、石井万紀子、大宗健貫、石井苗子 |
第3作 | 大河内奈々子(多田道子)、矢島健一(多田雄一)、赤塚真人(清水刑事)、大西多摩恵(篠崎菊江)、庄司永建(多田源吉)、佐伯直之(小田切義弘)、高杉勇次(佐藤刑事)、ラッキィ池田(タクシー運転手)、中谷彰宏(杉山技官)、牟田悌三(沖玄一郎)、俵山栄子(松木樹里)、水沢有美、野村信次、羽室満、牧トオル、大島愛美、黒澤朋世、馬場徹、小林美桂、福地香代、葉山愛音、藤波靖子、牧 仁、山下哲弥 |
第4作 | 遠野凪子、山村紅葉、川合千春、冨家規政、井上康、藤田憲子、団時朗、中山克己 |
第5作 | 真行寺君枝、樋浦勉、佐戸井けん太、大森暁美、吉野きみか、真夏竜、中原丈雄 |
第6作 | 田中美奈子、山村紅葉、井田國彦、加藤善博、田中千代、山口祥行、三田村賢二、真田せつこ、藤吉久美子、渡辺哲 |
第7作 | 吉本多香美、遊井亮子、飯沼誠司、山村紅葉、夏目敦子、長谷川公彦、藤堂新二、西沢利明、國井有 |
第8作 | 松村雄基(井口勲)、小沢真珠(関口君子)、根本りつ子(沢田文子)、萩原流行(森本警部)、佐渡稔(三浦刑事)、根本はるみ(橋爪亜季)、三原珠紀(佐藤晴美)、中根徹(中本祐次)、いとうあいこ(川上英子)、小西博之(関口文武)、大森うたえもん(車掌)、菅野浩司、橋山勇人、國井有、西慶子、吉川まりあ、住吉晃典、野本卓也、松木里菜、五宝孝一、漆山弘志、向井恵子、荒井幸博、熊谷瞳、高橋三佳 |
第9作 | さとう珠緒(今中みゆき)、野村真美(野村冴子)、正名僕蔵(田中富夫)、森士、池田政典(井上晋一郎)、工藤俊作、村井美樹(河内ますみ)、大竹一重(竹山祐子)、剣持直明(坂本警部)、中村譲(長谷部刑事) |
第10作 | 秋本奈緒美(大沼礼子)、前田亜季(新井はるみ)、林泰文(広田功)、赤川蓮(加倉井)、久ヶ沢徹(浦中誠一)、岩本千春(加倉井由美子)、小見川千明、山口竜央、八波一起、羽室満、市野世龍、橋本愛実、森下哲夫、浜田晃、三浦浩一(大沼安雄) |
第11作 | 佐藤藍子(中井美矢子)、大和田伸也(春川郁夫)、大浦龍宇一(広田実)、榊英雄(皆川浩次)、清水昭博(高見沢敬)、ひがし由貴(高見沢冴子)、山口竜央(大沢次郎)、吉田テツタ(中込警部)、雑賀克郎(大浜刑事)、仲音映里(ウエイトレス)、幸田恵里(車掌)、長濱正明(春川和也)、小俣絵里佳(美矢子の幼少期)、中嶋晴子(冴子の幼少期)、天蝶二、もたい陽子、岩田知幸、石井洋輔、野口逢里、塚本浩平、道明寺まり、安河内理恵、高橋雅彦、ふるたこうこ、羽室満 |
第12作 | 伊藤裕子(貴島涼子)、河相我聞(橋本慎二)、原田大二郎(合田信之)、中原果南(三田村加奈)、大鶴義丹(渡部達郎)、浅野和之(貴島慶介)、金山一彦(佐伯弘輝)、志賀圭二郎(三田村重雄) ほか |
スタッフ
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- 現プロデューサー:関拓也(テレビ朝日)、藤田恵里香(ViViA)
- 旧プロデューサー:菊池恭(テレビ朝日)、内山聖子(テレビ朝日)、伊東仁(テレビ朝日)、塙淳一(テレビ朝日)、田中利一(ViViA)、石橋紘(ViViA)
- 企画協力:白崎英介
- 原作:西村京太郎(第2作、第4作 - )、草野唯雄(第3作)
- 脚本:田上雄
- 技術協力:ビデオフォーカス
- 美術協力:テレビ朝日クリエイト
- 声紋鑑定監修:鈴木松美(日本音響研究所)(第2作)
- カースタント:アクティブ21(第2作)
- 撮影協力
- 第8作:山形鉄道、山形フィルム・コミッション、上山市商工観光課、長井市商工観光課、共立女子大学・短期大学
- 第9作:ホテルリステル猪苗代、会津鉄道、ジェイアール東日本企画、東北農政局羽鳥ダム管理所、会津中央病院、御薬園、オール リゾート サービス、奥会津へつりガーデン、東京バイオテクノロジー専門学校、神奈川都市交通株式会社、会津若松フィルムコミッション、猪苗代町商工観光課、横浜フィルムコミッション、丸ビル
- 監督:岡本弘(第1作)、村川透(第2作 - 第11作)、伊藤寿浩(第12作)
脚注
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- ↑ 「土曜ワイド劇場」では本作以前にも過去2回ドラマ化されている。